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 「手刻み」に見る大工の技  - 継手と仕口 -

 
3.いろいろな継手・仕口
継手や仕口の形は条件に応じてさまざまですが、ここではKAMAKURAの家で
使われるおもな手法を紹介します。

 
 
腰掛鎌継ぎ こしかけかまつぎ
下木(重ねたときに下にくる木/左)を、上木(重ねたときに上にくる木/右)で押さえつける
ようにして組みます。おもに、土台や桁の継手として用いられます。
 
 
 
台持ち継ぎ だいもちつぎ

土台や、桁、小屋梁などで使われる継手。

右写真は、実際の施工写真です。(→)
継ぎ目をグレー線でなぞってあります。
台持ち継ぎをつかって2本の材をつなげ、
1本の長い桁を実現しています。
この場合、金物をつかって継手部分を
補強することになります。

 
 
 
追掛け大栓継ぎ おっかけだいせんつぎ
腰掛鎌継ぎとおなじく、土台部分によく用いられる手法。
腰掛鎌継ぎに比べると、加工が複雑ですが、その分強度が高くなります。
追掛け大栓継ぎは、上木を横からスライドさせてはめ合わせます。
 
 
 
腰入れ目違い鎌継ぎ こしいれめちがいかまつぎ
 
   
 
プレカット加工ではできないという、手刻みならではの継ぎ、"腰入れ目違い鎌継ぎ"。
右写真の枠内、ここの加工「ねじれ止め」がポイントです。
このように、上木(重ねたときに上にくる木)に「ほぞ(材の端にほどこされた凸部分)」を刻んで
はめ込むことで、木のねじれ具合を止めることができる、という工夫。
 
 
 
大栓継ぎ だいせんつぎ
 
 
 

これは、今ではめずらしい丸太の"大栓継ぎ"です。
2本の投掛け梁、および敷梁を含めた3本の梁の接合部を、かたちがぴったり合う
ように刻み、硬木の大栓で3ヶ所固定します。
3本の梁に施した大栓の納まりが、寸分の狂いもなく同じ位置に揃うよう加工するなど、
大栓継ぎの刻みには手間と高い精度が要求されます。
一本一本、木によって形状がちがう丸太材では、さらに難しい仕事です。

 
 

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兜蟻掛け かぶとありがけ
 
 

天井のそのまた上に置かれる"小屋梁"の仕口として、よく用いられる兜蟻掛け。
左写真「1」の部分に垂木、「2」の部分に軒桁がそれぞれ納まります。
この際強度を確かなものにするため、小屋梁と軒桁を金物で補強します。

 
 
 
大入れ蟻掛け おおいれありかけ
 

構造材を組むときのT字部や十字部の
納まりによく使う手法。
(写真は、土台のT字部仕口)

 
 
 

 ●○柱×土台のポイント、 ”込栓(こみせん)”と”ほぞ” ○●

 

込栓
込栓というのは、いわば木製のクギのようなもので、昔から土台と柱、柱と梁など、部材同士をつなぎ止めるために使われています。

ほぞ

部材の端に施した突起のこと。
使われる場所や目的によって、さまざまな形状があります。なお、ほぞを納まりに差し込んだだけでは、引抜きの力に抵抗できないため、込栓などで留めたり、上部から荷重をかけたりすることによって、結合部が外れないようにします。

<ほぞの種類 (一部のみ)>
■短ほぞ 
ほぞの長さが、材幅の1/2以下
■長ほぞ 
ほぞの長さが、材幅の1/2以上で、
とりあう材を貫通する
■重ねほぞ
交差した横架材を刺し通す場合に使う

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柱×土台部分は、長ほぞ込栓打ち

土台に柱を据えつける際、一般的には柱の浮き上がりを防ぐために、V型の板金物(鉄製)が使われますが、鎌倉材木店ではクリの木製の込栓(こみせん)を使っています。
込栓による、柱の浮き上がりを防ぐ力は、金物の比ではありません。本質的に、木と金物はそれほど相性がよくありません。土台や柱と同じ素材である木製の込栓を固定に用いることで、住まいの耐久性も高まります。
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     長ほぞ        重ねほぞ
 
 
 

 

 
 
渡り腮 わたりあご
 

使われるのは、桁-小屋梁、大引-根太材の重なる部分など。組み合わせる2つの材の双方を加工し、お互いがかみ合うように合わせます 。
水平力に対して粘り強い仕口です 。

 
 
 
 

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